水野農園について
愛知県水郷市で三代続く家族経営の米農家です。祖父の代から受け継がれた技術と、新しい農法を融合させた米づくりを行っています。

三代目が語る、父と祖父の米づくり
水野農園は、祖父の水野一郎が昭和30年代に開墾した畑から始まりました。当時はまだ機械化が進んでおらず、すべての作業を手作業で行っていました。祖父の「良い米は良い土から」という信念は、今も農園の基本理念として受け継がれています。
二代目の父、水野健太郎は、祖父から受け継いだ伝統的な農法に、新しい栽培技術を取り入れました。特に減農薬栽培に早くから取り組み、安全で美味しいお米づくりに力を入れてきました。地元農協の栽培技術研究会でも活躍し、多くの農家仲間から信頼を集めていました。
そして現在、三代目の私、水野大輔が父から農園を引き継ぎ、さらなる進化を目指しています。伝統的な農法を大切にしながらも、現代の消費者ニーズに合わせた栽培方法や品種選定を行い、特に「あいちのかおり」の栽培に力を入れています。年々変化する気候条件にも対応し、持続可能な農業を実践するため日々勉強しています。

受け継がれる想い
「米は命を育む食べ物」という祖父の言葉を胸に、私たち水野家は代々、安全で美味しいお米を作ることを使命としてきました。この想いは、これからも変わることなく、次の世代にも引き継いでいきたいと考えています。

木曽三川の恵みを受けた水田
水野農園の田んぼは、木曽川、長良川、揖斐川の木曽三川に囲まれた地域にあります。この土地は、長い年月をかけて川が運んできた肥沃な土壌に恵まれており、美味しいお米を育てるのに最適な環境です。
春には田植えを終えた水田に水鳥が飛来し、夏には青々とした稲穂が風になびき、秋には黄金色に輝く稲穂が広がります。四季折々の景色は、私たちの誇りであり、農業を続ける原動力となっています。
水と土のバランス
良質なお米には、適切な水と土のバランスが不可欠です。水野農園では、地下水を適切に管理し、土壌分析を定期的に行いながら、稲の成長に最適な環境を整えています。特に、水の管理は稲の成長に直結するため、天候や生育状況に合わせて細かく調整しています。


土に還る、人に還る。循環する美味しさの秘密
水野農園では、化学肥料や農薬に頼りすぎない栽培方法を実践しています。特に「特別栽培米」の基準に沿って、化学肥料と農薬の使用量を通常の50%以下に抑えた栽培を行っています。
代わりに、地元の酪農家から提供される堆肥を活用し、土壌の微生物バランスを整えることで、稲の自然な成長を促します。また、温暖化による病害虫の増加に対しても、環境への負荷を最小限に抑えながら対応する方法を常に研究しています。

生物多様性への配慮
農薬の使用を減らすことで、田んぼには多くの生き物が戻ってきました。カエルやトンボ、メダカなどが生息し、自然のバランスを保つことで害虫の発生も抑えられています。田んぼは単なる生産の場ではなく、豊かな生態系を育む場所でもあります。